【12月5日 AFP】インドネシア・ジャワ(Java)島の最高峰スメル山(Mount Semeru)が4日、噴火し、2000人近くが避難した。スメル山では昨年12月にも大規模噴火が発生し、数十人が死亡している。

 スメル山は、首都ジャカルタの約800キロ南東に位置する。火山地質災害センター(PVMBG)は噴火を受け、警戒レベルを最高に引き上げた。

 スメル山の周辺の村には、火山灰とモンスーンに伴う雨が同時に降り注いだ。ある住民は、火山灰と雨が降ってきたため村人はパニックに陥ったと話した。「暗くて、何も見えなかった」という。

 これまでのところ、死者や負傷者は報告されていない。PVMBGは火口から8キロ以内に立ち入らないよう警告している。4日夜の時点でも依然、噴火の恐れがあるものの、噴煙の規模は縮小しているという。(c)AFP