【12月4日 AFP】南大西洋の英国領セントヘレナ(Saint Helena)島で今週、存命する陸生動物で最高齢とされるセーシェルセマルゾウガメのジョナサンが推定190歳の誕生日を祝っている。甲羅の測定によると、生まれたのは1832年ごろ。島に流されていたフランス皇帝ナポレオン・ボナパルト(Napoleon Bonaparte)が亡くなってから11年後だ。

 ジョナサンは今年、存命中の世界最高齢の陸生動物としてギネス世界記録(Guinness World Records)に認定され、今月に入って史上最高齢のカメとしても認定された。

 セントヘレナ総督の公邸で悠々自適の生活を送っており、週末には記念切手が発行され、4日には好物を使った「バースデーケーキ」も用意される。2017年のAFPの取材によると、好物はニンジン、レタス、キュウリ、リンゴ、ナシなどだ。

 雌のカメでまだ50代のエマにも好意を寄せている。

 元獣医師でジョナサンの世話をしているジョー・ホリンズ(Joe Hollins)氏はジョナサンについて、「2度の世界大戦、大英帝国の栄枯盛衰、歴代の総督、国王と女王の死去を体験してきた。すごいことだ」「この島で、楽しく過ごしている」と話した。

 映像は2017年10月に取材した時のもの。(c)AFP