【12月4日 AFP】ボクシング、WBC世界ヘビー級タイトルマッチが3日、英ロンドンのトッテナム・ホットスパー・スタジアム(Tottenham Hotspur Stadium)で行われ、王者タイソン・フューリー(Tyson Fury、英国)が10回TKOでデレック・チソラ(Derek Chisora、英国)に圧勝。タイトルを防衛し、オレクサンドル・ウシク(Oleksandr Usyk、ウクライナ)との注目の統一戦を視界に収めた。

 いまだプロ無敗のフューリーは、開始から相手を圧倒すると、チソラの目がふさがり始める中、10回残り9秒でレフェリーが試合を止めた。

 34歳のフューリーは、これで戦績を34戦33勝1分けとし、IBF、WBA、WBO王者ウシクとの統一戦に道をつけた。試合後には、リングサイドで観戦していたウシクとロープを挟んで向き合う場面もあった。

 フューリーは英BTスポーツ(BT Sport)で「ウシク、次はお前だ、15ストーン(約95キロ)の細マッチョ野郎。俺はウクライナの(ウラディミール・)クリチコ(Wladimir Klitschko)を倒している。さあやろうぜ」とあおったが、ウシクは無言を貫いた。

 隣には同じヘビー級のジョー・ジョイス(Joe Joyce、英国)の姿もあり、フューリーは「ジョー・ジョイス。素晴らしいファイターだ。タイトルファイトにふさわしい」と語りかけ、「もしこのウサギちゃん(ウシク)がやらないなら、俺たちでウェンブリー・スタジアム(Wembley Stadium)でやろう」と提案した。(c)AFP/Julian GUYER