【12月3日 AFP】サッカーW杯カタール大会(2022 World Cup)での日本代表の快進撃が野球人気の高い母国でトップニュースになっている中、チームを率いる森保一(Hajime Moriyasu)監督は、決勝トーナメント1回戦で打倒クロアチアを目指す。

 サムライブルーはグループEの初戦でドイツから金星を挙げると、1日のスペイン戦でも大番狂わせを演じて首位突破を果たした。いずれの試合も後半に巻き返して欧州の強豪から逆転勝利を飾り、試合の流れを変えた森保監督の選手交代は称賛された。

 5日に臨むベスト16の一戦ではクロアチアから厳しい試練を突きつけられるとみられるが、森保監督は選手たちがもう一泡吹かせることを期待している。

 2日に行われた取材で監督は、「野球(の投手)でいえば、先発、中継ぎ、ストッパーと役割の違いがある」と例えつつ、「レギュラーとサブ組という概念は選手たちは持っていないし、私自身も持っていない」とコメント。「序列」はあるが、「全体的に全員レギュラーだと思っている」と説明した。

 スペイン戦では前半に失点を喫した後、カウンター攻撃を仕掛けていく中で、後半開始から堂安律(Ritsu Doan)と三笘薫(Kaoru Mitoma)を投入。この采配は即座に的中し、堂安が同点ゴールを挙げると、直後に三笘のアシストから田中碧(Ao Tanaka)が逆転弾を決めた。

 森保監督はクロアチア戦への秘策は特にないとしながらも、ポゼッションが14パーセントだったスペイン戦よりボールを持つ時間を増やしたいと話した。(c)AFP