【12月3日 CGTN Japanese】中国一の大河、揚子江こと長江沿線最東端の送電プロジェクトである上海崇明500キロボルト送電工事では1日午前10時、長江を渡る区間の架線工事が完了しました。長江デルタ地帯のエネルギー一体化発展のカギとなるプロジェクトでの施工における最大難関が突破されたとみられます。

 上海崇明500キロボルト送電プロジェクトは、中国東部沿海の江蘇省(Jiangsu)南通海門市の東洲500キロボルト変電所から、上海市内の崇明500キロボルト変電所への送電を実現する計画です。建設工事は2年半かかり、2023年末に正式に稼働する予定です。

 正式稼働後、上海崇明区に対して74万キロワットの電力供給能力が追加され、電力網の電圧は従来の220キロボルトから500キロボルトに引き上げられます。同時に、同プロジェクトにより、長江デルタ地域の電力バランスが改善される見込みです。

 この送電路線の長江北岸にある送電塔は農地の中にあり、南岸の送電塔は干潟にあります。地質が軟らかいことや、地形、長江の通行を確保すること、力学的状況を総合的に考慮した結果、今回のプロジェクトでは高さ204メートル、重さ1363.2トンの超重量級送電塔が建設されました。(c)CGTN Japanese/AFPBB News