【12月2日 AFP】サッカーW杯カタール大会(2022 World Cup)で、2大会連続のグループリーグ敗退を喫したドイツのハンジ・フリック(Hansi Flick)監督は、国内における若手育成を変えることが急務だと訴えた。

 ドイツは1日に行われたグループE最終戦でコスタリカを4-2で下したが、同組のもう一試合で日本がスペインに2-1で勝利したため、得失点差で大会から姿を消すことになった。

 フリック監督は、試合後のロッカールームは「大きな失望感」に包まれていたと明かしつつ、ドイツが他の国と競争を続けていくにはジュニア世代の育成システムを抜本的に見直す必要があると指摘。スペインの名前を挙げながら、他の国を手本にしなくてはならないと話した。

「われわれにはトップクラブでプレーする選手がいて、クオリティーには恵まれている。だが、ドイツサッカー界の将来のためには、トレーニングのやり方を変える必要がある」とフリック監督。

「ここ何年も新しいGKやWBについて言われてきたが、これまで常にわれわれの強みだったのは、しっかり守るということだ」とし、「基本が求められている。スペインは負けたとはいえ、彼らを見習うべきだ。スペインは非常に良い守備をしている。彼らは若手の育成に注力し、自分たちの攻撃も分かっている」と語った。

 2024年の欧州選手権(UEFA Euro 2024)ではドイツが開催国となる中、フリック監督はチームの世代交代を追求していくことが必要だとも強調。「新世代の選手に集中していくことが非常に重要だ」とし、「将来有望な良い選手はいるが、次の10年を見据え、いま正しいステップを踏むことが大事だ」と述べた。

 自身の去就については、続投して欧州選手権でチームを率いたいとしつつ、「自分では決められないことだ」と語った。(c)AFP