【12月2日 AFP】1日に行われたサッカーW杯カタール大会(2022 World Cup)グループE最終戦で日本に1-2でまさかの敗戦を喫したスペインのルイス・エンリケ(Luis Enrique)監督は試合後、「完全に制御不能になった」後半の5分間を敗因に挙げ、次戦以降の教訓にしたいと話した。

 優勝候補の一角であるスペインは、グループEのもう一試合でコスタリカがドイツに勝利すれば敗退となっていたが、コスタリカが2-4で敗れたため、2位通過が決まった。

 チームはアルバロ・モラタ(Alvaro Morata)のゴールで早々に先制したが、後半立ち上がりの4分間で2失点を喫し、試合を完全にひっくり返された。

 エンリケ監督は「5分間、完全に制御不能になった。パニックと言ってもいい」と振り返り、「日本はわれわれを相手に2点を取った。彼らはあと2点必要だったとしても、決めていたに違いない」と述べた。

「これはW杯であり、日本のような失うものがないチームというのは、全てをかける決意で向かってくる。そして、彼らは航空機のようにわれわれを抜き去った」

 この敗戦により、決勝トーナメント1回戦ではグループF1位のモロッコと対戦することになったスペイン。エンリケ監督は、グループ首位通過にふさわしいのは「ドイツとスペインを倒した」日本だとし、「今夜は嘆きと苦しみを味わうことになる。喜ぶことは何もない」と語った。

 次戦へ向けては「われわれは2位で突破した。しかし今回の試合は、こういうことも起こり得るのだという教訓にしなければならない」とし、「相手がプレスしてくるときは、もっと強さを発揮する必要がある」とコメントした。(c)AFP