【12月2日 AFP】ジョー・バイデン(Joe Biden)米大統領は1日、ホワイトハウス(White House)でエマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)仏大統領と会談し、ロシアの侵攻を受けるウクライナへの支援を継続し、ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領に和平を迫るために協力することで一致した。

 マクロン氏は前日から国賓として米首都ワシントンを訪問している。バイデン氏が国賓を迎えたのは就任後初。

 両首脳は会談後の共同記者会見で、ロシアに加え、国際社会での影響力を強める中国に立ち向かう上での米仏間の外交・軍事同盟の強さを強調した。

 バイデン氏は、ロシアがウクライナで進める軍事作戦を「信じられないほど残忍」と非難し、米仏両国はウクライナ支援を継続すると表明。プーチン氏に「戦争を終結させる意向があるなら」同氏と会談する用意があるとした。

 マクロン氏は米国がクリーンエネルギー関連事業に出している補助金を批判しており、今回の訪問に影を落としていた。だが1時間45分にわたる首脳会談により、この問題をめぐる対立は緩和されたようだ。

 バイデン氏は、会談では両者が「欧米双方のサプライチェーン(供給網)や製造、イノベーションを強化・保護できるよう、両国のアプローチを調整・連携させる実用的な工程を議論することで合意した」と説明。マクロン氏も「互いのアプローチを再び同調させることで一致した」と述べた。(c)AFP