【12月2日 AFP】1950年代から70年にわたり映画界で活躍したフランスの俳優ミレーヌ・ドモンジョ(Mylene Demongeot)さんが1日、パリの病院で死去した。87歳。死因は公表されていない。

 オットー・プレミンジャー(Otto Preminger)監督の『悲しみよこんにちは(Bonjour Tristesse)』(1958年)ではデヴィッド・ニーヴン(David Niven)さんと共演。フランスでは、1960年代の「ファントマ(Fantomas)」と近年の「Camping」の両3部作など、コメディー映画への出演で人気を博した。

 よりシリアスな作品にも出演し、米劇作家アーサー・ミラー(Arthur Miller)氏の有名な戯曲「るつぼ(The Crucible)」を哲学者ジャンポール・サルトル(Jean-Paul Sartre)が脚色した1957年の『サレムの魔女』では英国アカデミー賞(British Academy Film Awards)の最優秀新人賞にノミネートされた。

 晩年まで人気を維持し、ジェラール・ドパルデュー(Gerard Depardieu)さんと共演した新作映画『Maison de Retraite』はフランスで今年有数のヒット作となった。(c)AFP