【12月2日 AFP】イラン司法当局は1日、サッカーW杯カタール大会(2022 World Cup)で同国が米国に黒星を喫したことを喜んでいた男性が殺害された事件について、捜査を開始したと明かした。

 11月29日夜に行われたグループBの試合で、政治的敵対関係にある米国に敗れたイランはグループステージでの敗退が決定。これにより、政府を支持するサポーターと反政府派のサポーターからはさまざまな反応が出ていた。

 北部ギラン(Gilan)州の検事が同国司法府の公式ニュースサイト「ミザン・オンライン(Mizan Online)」に明かしたところによれば、この試合後「バンダレアンザリー(Bandar Anzali)市内でメフラン・サマク(Mehran Samak)という人物が、散弾銃で撃たれ疑わしい死を遂げた」という。

「捜査は開始されており、地元の検事がこの事件を担当することになった」と検事は付け加えた。

 イラン国外に拠点を置く人権団体は、27歳のサマクさんはイランの黒星を車のクラクションを鳴らして喜んでいたところ、治安部隊に射殺されたとしている。(c)AFP