【12月1日 AFP】スペイン内務省は1日、ペドロ・サンチェス(Pedro Sanchez)首相宛てに先週、爆発物が仕掛けられた手紙が届いたと発表した。同国では前日、首都マドリードにあるウクライナ大使館にも同様の手紙が届き、爆発により職員が軽傷を負っていた。

 内務省によると、首相宛ての封筒は先月24日に普通郵便で届いた。ウクライナ大使館のほか、スペインの空軍基地や国防省、軍事機器メーカーのインスタラサ(Instalaza)に送られた手紙と「内容物が類似していた」という。インスタラサは、スペインがウクライナに供与するグレネードランチャー(擲弾〈てきだん〉銃)を製造している。

 ウクライナ大使館での手紙の爆発を受け、スペイン当局はテロの疑いがあるとして捜査を開始した。また、スペインに駐在するウクライナ大使は、ロシアが関与している可能性を示唆した。

 ロシアがウクライナへの侵攻を開始して以降、スペインはウクライナを支援するため、兵器を提供するだけでなく、欧州連合(EU)のプログラムの一環でウクライナ兵の訓練も行っている。(c)AFP