【12月1日 AFP】ローマ教皇庁(バチカン)の公式ウェブサイトが11月30日午後から夜にかけ、閲覧できない状態となった。サイバー攻撃を受けたとみられる。ウクライナの駐バチカン大使は、ロシアによるものだと非難している。

 マッテオ・ブルーニ(Matteo Bruni)広報局長は、「異常なアクセスの試みがあったため技術的調査を行っている」と発表した。

 ロシア政府は29日、フランシスコ教皇(Pope Francis)がウクライナに侵攻するロシア軍について、最も残虐なのは「ロシアの伝統に属さない」「チェチェン人、ブリヤート人ら少数民族」だと28日公開のインタビューで発言したことに「憤り」を示していた。

 ウクライナのアンドリー・ユラシュ(Andrii Yurash)駐バチカン大使はツイッター(Twitter)に、「ロシアのテロリストがきょう、バチカン市国のウェブサイトに侵入し、ローマ教皇庁の各部署のオンラインページの多くがアクセス不能となった」と英語で投稿。「ロシアのハッカーがまたしてもロシア政治の本性を証明した」とし、サイバー攻撃は教皇の「直近の重要な声明への反応」の可能性が高いと主張した。(c)AFP