【12月1日 Xinhua News】中国科学院昆明動物研究所に勤める羅傑(Luo Jie)さん(36)はスズメダイ科の亜科の一つ、クマノミ亜科の魚類とサンゴの専門家で、研究者の例に漏れず、身体の鍛錬に余念がない。

 太平洋でのサンゴの植え付けや青海省(Qinghai)可可西里(ココシリ)での動物撮影など、海中から標高5千メートル以上までを活動の場とする羅さんも、体力トレーニングがなければ今日の研究成果は得られなかったと振り返る。

 羅さんは水族館のような実験室で、クマノミ亜科の魚17種類とサンゴ160種類以上を育てている。さまざまな海洋環境を想定し、サンゴの習性を詳細に把握することで、養殖したサンゴを適切な海域に植えられるという。

 羅さんのチームは数年間の試行錯誤を経て、太平洋でサンゴ数千株の栽植に成功したほか、青海チベット高原でドキュメンタリー映画を制作。第一線の研究者が独自に撮影した数少ない映像作品として、同高原で行われた第2次科学調査の重要な成果となった。

 映画はココシリ奥地の広大で独特な自然環境を紹介し、生物多様性についてあまり知られていない物語を伝えている。

 羅さんは、生物多様性の研究とは異なる環境で長期間働き、極めて厳しい自然条件に対応することだと語る。特に野生動物のドキュメンタリーで満足のいく撮影をするためには、天候や時間に関係なく追跡や待機をしなければならない。「標高5千メートル以上の高地での作業では、寒さや酸素不足に加え、長距離移動や機材運搬に細心の注意が求められる。太平洋のサンゴ礁では過酷な海中作業の後、徹夜でデータや当日の調査結果を整理しなければならない。体力があって初めて向き合える仕事だ」と説明した。

 羅さんはバスケットボールや水泳、ダイビングが趣味で、早くからスポーツを生活に取り入れていた。現在も実験室の隅にボールを置き、仕事の合間に毎日1時間運動している。多くの研究者が高いモチベーションを維持できるのは体力トレーニングによるもので、運動が健康維持だけでなく、頭の回転を速め、仕事の効率を上げることにもつながっていると分析している。(c)Xinhua News/AFPBB News