【12月1日 AFP】サッカーW杯カタール大会(2022 World Cup)は30日、グループDの試合が行われ、チュニジアは前回王者フランスから1-0で大金星を挙げたが、決勝トーナメント進出を逃した。

 チュニジアは58分に仏出身のワフビ・ハズリ(Wahbi Khazri)が得点を決め、これが唯一のゴールとなった。一方、すでに突破が決まっていたフランスは、前回の試合から先発を9人入れ替えて臨むと、普段のようなプレーを見せられなかった。

 フランスは後半アディショナルタイムにアントワーヌ・グリーズマン(Antoine Griezmann)がゴールネットを揺らし、チュニジアの勝利を阻んだかに思われたが、得点はビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)判定によって取り消された。

 チュニジアがW杯で欧州勢に勝利するのは初めて。W杯通算でも18試合目にしてわずか3勝目となったが、同組のもう一方の試合でオーストラリアがデンマークに勝利したため、初の16強入りはならなかった。

 この結果、グループDはフランスとオーストラリアが勝ち点6で並んだが、得失点差で上回ったフランスが首位でベスト16に進出した。

 フランスを率いるディディエ・デシャン(Didier Deschamps)監督は試合後、仏テレビ局TF1に対し「自分の選択の影響で明らかに苦しんだが、4日間で強度の高い試合を二つこなす中で、他の選手にピッチに立つチャンスを与えた」と説明。

「選手を大幅に入れ替えるのは簡単ではないが、きょう出た選手にW杯の試合を経験させることができた」とし、「われわれは目標を達成した。ここから後半戦が始まるので回復に努めたい」と前を見据えた。(c)AFP/Andy SCOTT