【11月30日 AFP】ロシア国防省は30日、中国空軍とアジア太平洋地域で合同軍事演習を実施したと発表した。

 声明によると、ロシアの爆撃機「TU95」と中国の爆撃機「轟炸6(H6)」が日本海や東シナ海(East China Sea)を8時間にわたって飛行した。

 ウクライナへの侵攻を開始して以降、西側諸国との関係が悪化しているロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領は、アジア諸国、特に中国との関係強化に努めている。

 ロシア国防省は「空域警備の歴史上初めて、ロシア機が中華人民共和国に着陸し、中国機がロシア連邦の領土に着陸した」と説明。演習は「国際法を厳格に順守」しており「第三国に向けられたものではない」と強調した。

 一方、韓国軍合同参謀本部は30日、中ロ両国の軍用機が韓国の防空識別圏(ADIZ)に一時進入したため、戦闘機を緊急発進させたと発表した。

 同本部によると、中国の「H6」2機がADIZへの出入りを繰り返した後、ロシア軍の戦闘機「SU35」2機と「TU95」4機を伴い、再びADIZに進入。両軍機は最終的にADIZを出て、韓国領空への侵犯はなかったという。(c)AFP