【11月30日 AFP】中国政府を批判したとされ、公の場から姿を消している同国電子商取引大手アリババ(Alibaba、阿里巴巴)の創業者、馬雲(ジャック・マー、Jack Ma)氏が半年ほど前から東京に滞在していると、英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)が29日報じた。

 馬氏は2020年、中国の金融システムは時代遅れだと発言。当局の指導を受け、それ以降は公の場に姿を見せていなかった。同年、アリババは独占禁止法違反で巨額の罰金を科されている。

 同紙は複数の関係者の話に基づき、馬氏はここ半年のうち大半を家族と共に東京をはじめとする日本国内で過ごしていると伝えた。その間、米国とイスラエルも訪問したという。

 同紙によれば、マー氏は東京都内の複数の会員制クラブに出入りしている。日本の現代美術の「熱心なコレクター」になっており、また環境関連分野にもビジネスを広げることを模索しているという。

 馬氏は昨年にはスペイン・マヨルカ(Mallorca)島などでも目撃されていた。(c)AFP