【11月30日 AFP】サッカーW杯カタール大会(2022 World Cup)で日本代表の主役になると思われていたものの、ここまで本来の実力を発揮しきれていない鎌田大地(Daichi Kamada)は、決勝トーナメント進出が懸かった12月1日のスペイン戦で大きな試練に直面することになる。

 26歳の鎌田は、日本が2-1で金星を挙げたドイツ戦に出場したものの、初出場となったW杯で活躍することが難しいと感じている。ドイツ戦前半の自身のパフォーマンスについて「一番良くない出来」と振り返りつつ、もし逆転勝ちしていなかったら「一生後悔する内容」だったと述べていた。

 0-1でまさかの黒星を喫し、日本の決勝トーナメント進出に黄色信号がともったコスタリカとの第2戦でも鎌田は目立たなかった。

 鎌田は、勝利すれば決勝トーナメント進出が決まるスペイン戦に合わせて復調したいと決意を固めている。

 29日に取材に応じた鎌田は「自分の2試合に関してはなかなかうまくいっていない」と語り、「もっと自分ができるっていうのは分かっているし、間違いなくできると思う。残り試合があるのでやっていきたい」と続けた。

 鎌田は不調の原因について必死に考えたものの、その答えは見つかっていないという。

 コスタリカ戦のパフォーマンスについて鎌田は「今シーズンの自分では信じられないほどイージーなミスが多かった」と話した。

「別にスタジアムの雰囲気が悪かったり、どこかが痛かったりというのは全くない。常にトップレベルで今季はプレーしてきたので、そういう問題じゃない」

「僕も考えたけど、正直分からない」

 今大会のここまでは攻撃的なポジションでプレーしてきた鎌田だが、遠藤航(Wataru Endo)の負傷によってスペイン戦ではボランチで起用される可能性がある。

「僕はボランチでも全然できるので。『出ろ!』と言われたら、やるつもりです。ポジションについては、ボランチだろうが、トップ下だろうが、どちらも問題ない」

 自信を失っているわけではないという鎌田は、次のスペイン戦でまた良くなければ、そのときに考えなければならないと語った。

「この2試合に関しては、 自分もただ実力が出せなかっただけだなと思っている」 (c)AFP/Andrew MCKIRDY