ハゴハウス売り場内の製品バーコードを撮影し、オンラインショッピングカートに入れる様子(ハゴハウス提供)(c)news1
ハゴハウス売り場内の製品バーコードを撮影し、オンラインショッピングカートに入れる様子(ハゴハウス提供)(c)news1

【11月29日 KOREA WAVE】韓国ロッテワールドモール蚕室(チャムシル)店に今月25日オープンした「ハゴハウス(HAGO HAUS)」売り場では、次のような「手ぶらショッピング」が実現した。

・店舗に入ると、スタッフの案内に従ってアプリケーション(アプリ)をインストールし、基本情報を入力する
・ショッピングをしていて気に入った製品があれば試着する
・購入を希望する場合、製品タグにあるバーコードを携帯電話で撮影すると、その製品が自動的にカートに入る
・レジで買い物かごQRコードを見せてからオフラインで決済する
・決済が終わった製品は1~2日後に希望の配送先に送る

レジは10人余りの消費者が列をなしていたが、大多数が手ぶらだった。計算を完了した消費者も手ぶらで売り場を出た。

ハゴハウスはハゴエルアンドエフ(HAGO L&F)がO4O(Online for Offline)形態で運営するオフラインブランドのセレクトショップだ。

ハゴエルアンドエフは「在庫のない革新売場」というシステムを導入した。売り場では、売り場単独で販売する「エクスクルーシブ」商品を除いて別途販売用在庫を置かない。顧客試着用の在庫のみある。製品試着後、独自開発アプリ「オーダーして」を通じて購入すればブランド物流センターから宅配便で直配送する構造だ。

◇「空間の負担」少なく

オンラインに基づく新進デザイナーブランドは、効率性基盤の低マージン構造を持っており、売り場の在庫管理に困難を来たしている。オンラインベースのブランドのオフライン進出が容易ではない理由だ。

ハゴハウス蚕室店は計202平方メートルだ。この程度の規模の一般衣類売場ならば49.5平方メートル余りの在庫管理空間が必要だという。しかし、ハゴハウスは試着用在庫展示空間だけを置くだけでよく、空間の負担が少ない。フィッティングルームも4カ所ある。

売り場にはマーティンキム(Matin Kim)、WMM essential、L.E.E.Yなど、最近、MZ世代の間で口コミが広がったオンラインブランド18社が入店した。ブランド別に20~30代をターゲットにした製品が展示されていた。似たような感性のブランドを一緒にカテゴリーに構成し、消費者の利便性を高めた。

ソウル市松坡(ソンパ)区の象徴であるピンクカラーを活用し、売場とアイテムの個性を生かす繊細さも見せた。衣類からアクセサリーまで多様な製品群を扱い、グローバルファッションブランド「ZARA(ザラ)」を彷彿とさせた。

(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News