【11月29日 AFP】欧州警察機関(ユーロポール、Europol)は28日、欧州でのコカイン売買の約3分の1を支配していた大規模な麻薬「スーパーカルテル」を解体し、アラブ首長国連邦(UAE)ドバイ(Dubai)首長国で主犯格6人、欧州各国で43人の計49人を逮捕したと発表した。

「砂漠の光(Desert Light)」と称された国際作戦では、30トンの麻薬が押収された他、ベルギーやフランス、オランダ、スペインで容疑者が拘束された。

 ドバイでは、2019年に同首長国で拘束されたオランダ犯罪組織リーダーのリドゥアン・タギ(Ridouan Taghi)被告とのつながりを持つオランダ人の「大物」容疑者が拘束された。オランダ公共テレビNOSが報じたところによれば、この容疑者は、同作戦で拘束されたアイルランドとイタリアの麻薬組織のリーダーと協力関係を結んでいた。

 ユーロポールが公開した動画には、米麻薬取締局(DEA)やスペイン治安警察(Guardia Civil)などの捜査官が容疑者を拘束し、高級車や隠された現金を押収する様子が捉えられている。

 ユーロポールによると、ドバイで逮捕された主犯格6人のうち、2人はフランス、2人はオランダ、2人はスペインに関連した人物だった。ベルギーでは10人、フランスでは6人、スペインでは13人が逮捕された。オランダでは昨年、14人が逮捕された。(c)AFP/Danny KEMP