【11月28日 AFP】中央アジア・カザフスタンのカシムジョマルト・トカエフ(Kassym-Jomart Tokayev)大統領は28日、ロシアの首都モスクワを訪問し、ウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領と会談した。両国はウクライナ情勢をめぐり意見の相違が表面化していたが、歴史的につながりの深い両国の協力関係を改めて確認した。

 トカエフ大統領にとっては、2期目に入り初の外遊。その訪問地にロシアを選んだことは象徴的な選択だったと述べた。

 またプーチン大統領も、両国関係には「特別な性質」があると語った。さらに、両国の経済関係を強化していくことが「国際貿易が危機にひんしている今、特に時宜を得た」対応になるとの見方を示した。

 ロシアによるウクライナ侵攻をめぐり、カザフスタンをはじめ旧ソ連の同盟国の一部は神経をとがらせている。先週、ロシアが主導しアルメニアで開催された安全保障機構(CSTO)首脳会議の場でトカエフ氏は、「平和に向けた解決策を共に模索していく」よう呼び掛けていた。(c)AFP