【11月28日 AFP】中国・新疆ウイグル自治区(Xinjiang Uighur Autonomous Region)は28日、区都ウルムチ(Urumqi)で新型コロナウイルス感染拡大を封じ込めるための制限を一部緩和した。市内で多数の死者を出した火災を発端に、全国規模で「ゼロコロナ」政策への抗議デモが広がっている。

 人口400万人のウルムチでは、一部の市民に何週間にも及ぶ外出制限が課されていた。当局は28日の記者会見で、29日からは居住地区内でバスに乗り、買い物などに出ることが認められると発表した。

 当局は27日には、「低リスク」地区にある必要不可欠なサービスや商品を提供する店舗は、営業再開申請が可能になると発表した。ただし、客数は通常の半分までに制限するとしている。また、公共交通機関や空の便も「秩序ある形で再開する」とした。

 ウルムチでは24日夜、集合住宅で火災が発生し、10人が死亡。これを受け、週末には複数の都市で「ゼロコロナ」政策に対する抗議デモが実施された。

 多くのネットユーザーは、コロナ規制が消火・救助活動の妨げになったと非難している。一方、当局は民間の車が消火活動を阻害したとの見方を示している。(c)AFP