【11月29日 Xinhua News】中国の国有宇宙開発大手、中国航天科技集団の第六研究院はこのほど、同院が独自開発した再使用可能な二段燃焼サイクル式の130トン級液体燃料ロケットエンジンが、2回の起動試験に成功したと発表した。

 同エンジンは、中国の次世代型運搬ロケットの再使用に向けて開発された宇宙・地上間の往復用動力装置で、総合性能や拡張能力、信頼性が高いなどの特徴を持つ。中国の再使用型宇宙運搬機の発展を力強く支え、宇宙ステーションの運用など宇宙活動の需要を満たし、大規模かつ低コストで宇宙を往来する能力を高める。

 同エンジンは系列製品の開発技術を受け継いだ上で、エンジンの汎用化と一元化、デジタルスマート技術の融合を実現した。部品の一部には3Dプリンターや自動溶接、スマート組み立てなど新しいプロセス技術も採用されており、再使用型大推力エンジンの高圧二段燃焼による2回点火や連続可変推力などの基幹技術で画期的な進展が得られた。(c)Xinhua News/AFPBB News