【11月30日 People’s Daily】過去10年間、中国の新エネルギー自動車産業は、小さきものから大きなものへ、弱きものから強きものへと成長し、世界の自動車産業の構造転換・高度化をリードする重要な力となり、中国のスマート製造の新たな代表となっている。

 中国自動車工業協会(CAAM)の統計によると、中国の新エネルギー車の累計販売台数は2022年第1~3四半期に456万7000台に達し、前年同期比で110%以上増加し、2021年の年間販売台数も上回った。データによると、中国の新エネルギー車の生産・販売台数は7年連続で世界一となり、2021年には中国の新エネルギー車販売台数は、世界の半分以上を占めるに至ったという。

 革新的な技術力を強みに、中国の新エネルギー車は「海外進出」を加速させ、近年、国際市場でますます高い評価を受けている。中国自動車工業協会が発表したデータによると、2022年1〜8月の新エネルギー車の輸出台数は34万台で、前年同期比97.4%増となった。

 中国の自動車輸出の規模は拡大し続けている。中国自動車工業協会の陳士華(Chen Shihua)副秘書長は、統計によると、現在10社近くの中国自動車メーカーが欧州に新エネルギー車を輸出しており、中国の電気自動車は欧州での電気自動車販売台数の10%を占めていると述べた。中国自動車流通協会(CADA)の関係責任者は、現在、中国の自動車メーカーは主に欧州市場で新エネルギー車を輸出しており、2021年、中国の新エネルギー車の輸出台数の49%が欧州市場に輸出されており、輸出状況は非常に有望だと紹介した。 

 それだけでなく、中国のスマート電気自動車ブランドは、海外のハイエンド市場への参入も加速させている。中国の電気自動車メーカーの蔚来汽車(NIO)はこのほど、ドイツ、オランダ、デンマーク、スウェーデンの4か国市場でフルシステムのサービスを提供することを発表した。蔚来は1年前から欧州のノルウェー市場に進出しており、2022年1~3四半期には、オスロ地域の6人乗り・7人乗りスポーツ用多目的車(SUV)市場で、NIO ES8の販売台数が1位を記録した。

 5G時代に入り、自動車業界全体は「電動化」を基本に、「ネットワーク化」「インテリジェント化」を業界競争のキーとし、アップグレードに向けた大きな機会を迎えている。この大きな潮流に順応し、中国の新エネルギー車企業は「イノベーション路線」を加速し、製品性能、インテリジェント技術、総合サービスなどの面で革新を続け、「メード・イン・チャイナ」の質の向上・スマート化に向けまい進している。(c)People’s Daily/AFPBB News