【11月28日 Xinhua News】中国科学院紫金山天文台(江蘇省南京市)は、太陽探査衛星「夸父1号(Kuafu-1)」がこのほど、太陽の硬X線画像の撮影に成功したと発表した。同機が太陽の画像を送信したのは、10月の打ち上げ以降初めて。

 今回送信された画像は、地球近傍から撮影された世界で唯一の太陽の硬X線画像となる。

「夸父1号」首席科学者の甘為群(Gan Weiqun)氏によると、画像は協定世界時(UTC)11日午前1時(日本時間同10時)に発生したM級太陽フレアのもので、同機が搭載する硬X線イメージャー(HXI)が撮影した。

 同機は正式名称を「先進的宇宙太陽天文台(ASO-S)」といい、10月9日に甘粛省の酒泉衛星発射センターから打ち上げられた。衛星計画の目的は、太陽磁場と太陽の二つの爆発現象(フレアとコロナ質量放出)を観測し、それらの形成や進化、相互作用、関連などを研究することで、宇宙天気予報もサポートする。硬X線イメージャーは同機が搭載する三つの積載機器の一つで、太陽フレアの非熱的放射を観測する。

 硬X線イメージャー主任設計師の張哲(Zhang Zhe)氏とデータサイエンティストの蘇楊(Su Yang)氏によると、同機器は夸父1号が軌道投入されて1カ月余りの期間、軌道上試験やキャリブレーション(測定校正)など各種作業を実施してきた。現在は各機能と性能ともに設計基準を満たしており、今後の撮影では画像制度もさらに向上するという。(c)Xinhua News/AFPBB News