【11月28日 AFP】サッカーW杯カタール大会(2022 World Cup)は27日、グループFの試合が行われ、世界ランキング2位のベルギーはモロッコに0-2でまさかの黒星を喫し、決勝トーナメント進出に黄信号がともった。

 前回のロシア大会(2018 World Cup)で3位に入ったベルギーは、この試合に勝利すれば16強入りを決めることができたが、辛勝したカナダ戦に続き、精彩の欠いたパフォーマンスとなった。

 モロッコは73分、途中出場となったアブデラミド・サビリ(Abdelhamid Sabiri)のFKがニアサイドに決まり先制したが、ボールに触れていたとして後にロマン・サイス(Romain Saiss)の得点に変更された。さらに後半アディショナルタイムには、ザカリア・アブクハル(Zakaria Aboukhlal)にも追加点が生まれた。

 この後に行われた同組の試合ではクロアチアがカナダを4-1で下したため、モロッコは12月1日のカナダ戦で引き分け以上の結果を残せば、1986年大会以来となるグループステージ突破が決まる。

 モロッコのワリド・レグラギ(Walid Regragui)監督は「まだ改善できる」とした上で、「勝ち点4という結果には満足していないし、それ以上を求めている。突破したい」と意気込んだ。

 一方、ベルギーが自力で決勝トーナメント進出を決めるには、前回準優勝のクロアチアに勝利しなければならない。

 ベルギーのロベルト・マルティネス(Roberto Martinez)監督は、「喜びを感じながらプレーできていない。肩の荷が重いのかもしれない」とコメントしつつ、「最後の試合(クロアチア戦)では勝つため、まるで失うものがないかのようにプレーしなければならない」と話した。(c)AFP/Jed Court