字幕:ビデオグラフィック「サッカーのトリックプレーあれこれ」
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【12月4日 AFP】サッカーのさまざまなトリックプレーを紹介する。
■パネンカ
元チェコスロバキア代表のアントニーン・パネンカ(Antonin Panenka)が名前の由来のPKのテクニックで、柔らかいチップキックでゴールの中央に向けてシュートする。ゴールキーパーはボールが左右に来ると予想して横に飛ぶことが多く、その裏をかいて空いた中央を狙うのだ。1976年の欧州選手権(UEFA Euro 1976)の決勝でパネンカはこの技でPKを決め、チェコスロバキアの初優勝に貢献した。
■ソンブレロフリック
ボールを奪いに来た相手を抜き去る時に使われるテクニック。ボールを相手の頭越しにすくい上げ、相手を抜いて回収する。ボールの軌道が帽子のソンブレロに似ていることからこう呼ばれる。相手より先にボールに追い付かなければならず、難しい技だ。
■マジェール
マジェールは、ゴールを背にした姿勢で両脚の間を通したボールをかかとで蹴るテクニック。1987年のヨーロピアン・チャンピオン・クラブズ・カップ(European Champion Clubs' Cup)決勝でポルトガルリーグのFCポルト(FC Porto)のアルジェリア人選手、ラバー・マジェール(Rabah Majder)がこの技でゴールを決め、ポルトを優勝に導いた。
■ブランコ
メキシコのクアウテモク・ブランコ(Cuauhtemoc Blanco)が編み出したとされるテクニック。相手に囲まれた時などに両足でボールを挟んだまま跳んで窮地を脱するが、少しカエルのようだ。
■ラボーナ
イタリアのジョバンニ・ロッコテッリ(Giovanni Roccotelli)が発明したと主張する技で、蹴り脚を軸足の後ろに回し、交差させてボールを蹴るリスクも大きいテクニックだ。
■スコーピオンキック
元コロンビア代表GKのレネ・イギータ(Rene Higuita)はイングランド代表との親善試合で相手のループシュートを防ぐため、ジャンプして体を反らし、頭より足を高く上げてかかとでボールを蹴り返した。サソリのような形の動きからこの名が付いた。(c)AFP