【11月27日 AFP】ラグビースコットランド代表で活躍したドディ・ウィアー(Doddie Weir)氏が、長年にわたる運動ニューロン疾患(MND)との闘いの末、52歳で死去した。家族が26日に発表した。

 スコットランド代表で61試合に出場し、1997年にはブリティッシュ&アイリッシュライオンズ(British and Irish Lions、英国とアイルランドの選抜チーム)に選出されたウィアー氏は、2016年にMNDと診断されると、その後にMND闘病のための財団「My Name'5 Doddie」を設立し、800万ポンド(約13億円)を集めていた。

 わずか2週間前のスコットランド対ニュージーランドのテストマッチでは、家族に囲まれてマレーフィールド(Murrayfield)に登場し、試合球のプレゼンターを務めていた。

 英ロンドンのトゥイッケナム・スタジアム(Twickenham Stadium)で26日に行われたイングランド対南アフリカのテストマッチでは、ハーフタイムにウィアー氏の死去が伝えられると、同氏を悼んで1分間の拍手がささげられた。

 カリスマ性と奇抜なファッションセンスで有名なウィアー氏に対しては、スポーツの世界以外からも哀悼の言葉が多く寄せられている。

 スコットランド自治政府のニコラ・スタージョン(Nicola Sturgeon)首相は、ツイッター(Twitter)に「ひどく悲しい。ドディはわが国スポーツ界のレジェンドの一人だが、MNDに対して勇敢に立ち向かう姿勢は、ピッチ上で成し遂げたどんな実績をも上回るものだった」と書き込んだ。(c)AFP