【11月26日 AFP】サッカーW杯カタール大会(2022 World Cup)グループE初戦で日本に1-2で敗れたドイツは27日、公式戦では1988年を最後に勝利していないスペインとの絶対に勝たなければならない大一番を迎える。

 2大会連続のグループステージ敗退は避けたいドイツだが、日本戦は終盤の2失点でまさかの逆転負け。キックオフ前の写真撮影では選手が口をふさぐポーズをし、虹色の腕章着用に警告を発した国際サッカー連盟(FIFA)に沈黙させられていることを示唆したが、それについては競技への集中を欠いていると一部の評論家から批判の声も上がっている。

 FWカイ・ハヴァーツ(Kai Havertz)は25日、選手は信念を維持しているものの、初戦でコスタリカに7-0で大勝したスペイン戦を含め、前途多難であることは自覚しているとコメント。「当然100パーセントサッカーに集中している。他には何もない。われわれはただ自分たちの考えや見解を表明しただけだ。ここからはサッカーのことだけだとみんな理解している」と話した。

 ハヴァーツと会見に同席したMFユリアン・ブラント(Julian Brandt)は、「とても充実した意見交換があった。全員が試合に勝つ覚悟のようなものを感じながら話し合いは終わった」と明かした。

 早期敗退した前回ロシア大会(2018 World Cup)の亡霊には取りつかれていないと断言するハヴァーツは、スペイン戦は批判にさらされているチームにとって「転機」になる可能性があると言う。「今の状況は悪いが、日曜日の試合で勝てば簡単にひっくり返ると思う」

 キャプテンのGKマヌエル・ノイアー(Manuel Neuer)も、スペイン戦は「非常に大きなチャンス」だとし、「われわれは一度しくじっているので、もうどうすればそうならないかは分かっている」と話した。

 ブラントもノイアーに同調し、「みんなわれわれが『クソみたいな状況』にいると言うが、実際その通りだ」と認めつつ、「スペインは7-0の勝利を手にやって来るが、日曜日は雰囲気を変えるチャンスだ」と意気込んだ。(c)AFP