【11月26日 AFP】米ラッパーでファッションデザイナーとしても活動しているカニエ・ウェスト(Kanye West)さん(45)が、次期大統領選に出馬し、副大統領候補にはドナルド・トランプ(Donald Trump)前大統領を指名する意向をほのめかす動画を投稿した。トランプ氏は、今週自身の邸宅でウェストさんと面会したが取り立てて言うべきことはないと一蹴している。

 現在「イェ(Ye)」と名乗るウェストさんは24日、「Ye」と「24」が表示されている動画をツイッター(Twitter)に投稿。数字は次期大統領選が行われる2024年を表したものとみられる。

 さらに、22日にフロリダ州にあるトランプ氏の邸宅「マーアーラゴ(Mar-a-Lago)」を訪ねた際のやりとりについて語る動画も投稿。

「トランプが一番動揺したのは、私の副大統領になってほしいと頼んだことだと思う」「トランプはわめき散らし、お前は負けるに決まっていると言い始めた」

「ちょっと待ってくれよ、トランプ。Yeに向かってそんなことを言うのかと言ってやった」とウェストさんは語っている。

 一方のトランプ氏は自身が立ち上げたSNS「トゥルース・ソーシャル(Truth Social)」で25日、マーアーラゴでのウェストさんとの会食は「短時間で、何事もなかった」と述べている。

 ウェストさんが出馬を本気で考えているのか、このところの人種差別的・反ユダヤ主義的な発言による批判をかわそうとした動きなのかは定かではない。

 ウェストさんはさまざまな言動でたびたび世間をにぎわせている。2020年にも大統領選に出馬したが、得票数は7万票に届かず、7位に終わった。(c)AFP