【11月26日 AFP】中米パナマで開かれた「絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約(CITES、ワシントン条約)」の締約国会議は25日、メジロザメ科とシュモクザメ科のサメ計54種を規制対象に追加することを決めた。これにより、フカヒレの取引が大幅に制限される可能性がある。

 同条約の締約国会議は2~3年ごとに開催され、183か国と欧州連合(EU)の代表が参加。サメの追加規制案は、2週間にわたり開かれた今回の会議の最終日に採択された。

 日本はヨシキリザメを対象から外すよう求めていたが、認められなかった。54種は付属書2に掲載され、取引が厳しく管理されることになる。会議の議長を務めたパナマ代表のシャーリー・ビンダー(Shirley Binder)氏はAFPに対し、この「歴史的決定」により市場に出回るサメの約90%が保護されることになると説明した。(c)AFP/Francisco JARA