【11月26日 AFP】ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領(70)は25日、同国のウクライナ侵攻に従軍する息子を持つ女性たちと面会し、同侵攻で家族を失った人々の「痛みを共有している」と述べた。

 ロシアでは、予備兵の動員で生じた混乱をめぐり、兵士の家族の間で怒りが高まっている。兵士の母親とプーチン氏との面会は2月24日の侵攻開始後初めてで、同国の母の日である27日に先立ち行われた。

 国営テレビは、首都モスクワ郊外ノボオガリョボ(Novo-Ogaryovo)の公邸で、17人の母親とテーブルを囲むプーチン氏の映像を放送。うち少なくとも1人は、家族を最近亡くしたことを示すとみられる黒いヘッドスカーフを着用していた。

 同氏は「息子が戦場にいるあなた方やロシアの多くの女性にとって、今が祝うべき時でないことはよく理解している」とし、「私は個人的に、そして国の指導部全体でこの痛みを共有している。息子、子どもを失うことは、何をもっても埋め合わせできないと理解している」と語った。

 また、侵攻については「フェイクニュースやだまし、うそが多くある」とし、インターネット上にある情報には注意するよう促した。同国のソーシャルメディア上ではここ数か月間、ウクライナで戦う男性を心配する母親や家族の動画が相次ぎ投稿されていた。(c)AFP