【11月25日 AFP】サッカーW杯カタール大会(2022 World Cup)に出場しているドイツのハンジ・フリック(Hansi Flick)監督は、まさかの黒星を喫した日本との初戦から一夜明けた24日、今週末に控えたスペインとの大一番に向けて先発が保証されている選手はいないと警告した。

 次のスペイン戦に敗れれば、2大会連続のグループステージ敗退がほぼ確実になるドイツだが、万が一そうなれば、今世紀に入ってから2014年のブラジル大会(2014 World Cup)までのW杯で全てベスト4以上の成績を残してきた同国にとっては考えられない結果となる。

 コスタリカに7-0で勝利したスペインのルイス・エンリケ(Luis Enrique)監督が「ドイツ戦でも同じようにプレーする」と宣言したことを受け、フリック監督は次の試合では「気を引き締め直す」と誓った。

 ヨシュア・キミッヒ(Joshua Kimmich)の守備的MFでの出場は確約されているかと問われた指揮官は「一流の」チームを選ぶことだけが優先事項だとコメントした。

「われわれがあらゆる選手選考やさまざまなポジションについて議論しているのは理解していただけると思う」と語ったフリック監督は、「どの試合の前にもそうしている」と続けた。

「そういった方法で一流のチームを構築するのが、指導スタッフ陣としてのわれわれの仕事」

 フリック監督はまた、浅野拓磨(Takuma Asano)をオンサイドにして日本に逆転弾を許したニクラス・ズーレ(Niklas Suele)の右SB起用など、選手選考をめぐり批判を浴びている。

 しかしフリック監督は、逆に決定力を欠いたチームの攻撃陣に焦点を移し、「大きな決定機が二つか三つあれば、試合を終わらせて、締めくくらねばならない。効率を欠いた」と話した。

 一方でフリック監督は、膝のけがで日本戦を欠場したFWリロイ・ザネ(Leroy Sane)がスペイン戦で復帰する可能性を明かしている。(c)AFP/Daniel WIGHTON