【11月25日 AFP】英政府は24日、中国製監視カメラを「機密情報が扱われる場所」に設置しないよう政府機関に命じた。

 人権団体ビッグ・ブラザー・ウオッチ(Big Brother Watch)によると、英国のほとんどの公共機関は中国監視カメラ大手の杭州海康威視数字技術(ハイクビジョン、Hikvision)か浙江大華技術(ダーファ・テクノロジー、Dahua Technology)の製品を使っている。

 英政府は2社製品を全面禁止こそしなかったものの、中国の法律で同国の治安当局への情報共有が義務付けられている企業が製造した「映像監視システム」を使用しないよう求めた。

 さらに、こうした監視カメラを政府機関の「基幹回線網」に接続せず、定期更新を待たずに交換を検討すべきだとしている。

 これに対しハイクビジョンの広報担当者は「ハイクビジョンを国家安全保障上の脅威と見なすのは完全に間違っている」と反発。「(ハイクビジョンは)エンドユーザーから第三者にデータを送信することはできず、エンドユーザーのデータベースを管理することも、英国でクラウドストレージを販売することもない」と主張した。(c)AFP