【11月25日 AFP】ポーランドのマリウシュ・ブワシュチャク(Mariusz Blaszczak)国防相は23日、ドイツに対し、ポーランドに配備予定の地上配備型迎撃ミサイルシステム「パトリオット(Patriot)」について、ロシア軍の攻撃に対するウクライナの自衛を支援するため、同国に送るよう要請した。

 先週、ウクライナ国境に近いポーランド東部の村にミサイルが着弾し2人が死亡したことを受けて、ドイツ政府は今週に入り、ポーランド上空の防衛支援を発表していた。

 ブワシュチャク国防相は23日夜、ツイッター(Twitter)に「ドイツに対し、ポーランド向けのパトリオットシステムをウクライナの西側国境に配備できるよう、同国に送ることを要請した」と投稿。「そうすれば、ウクライナはこれ以上犠牲者や停電が増えるのを防ぐことができるとともに、わが国も東部国境の安全を強化することができる」と説明した。

 ポーランドに着弾したミサイルについて、同国政府と北大西洋条約機構(NATO)は、ロシアの攻撃を迎撃するためにウクライナの防空システムが発射した可能性が高いとみている。ただし、究極の責任はロシアにあるとの立場を示している。(c)AFP