【11月24日 AFP】ロシア・サンクトペテルブルク(St. Petersburg)で22日、原子力砕氷船「ヤクチア(Yakutia)」の進水式が行われ、ウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領がオンライン形式で出席した。ウクライナ侵攻をめぐり西側諸国から制裁を受けているロシアは、新たなエネルギー市場の開拓を目指し、北極圏の開発を進めている。

 当局はヤクチアの進水に合わせ、もう1隻の原子力砕氷船「ウラル(Ural)」に国旗を掲揚する式典も行った。ロシアは、気候変動の影響で氷の融解が進む北極圏での優位性確保を目指し、一連の原子力砕氷船を建造している。

 プーチン大統領は、原子力砕氷船は自国にとって「戦略的」重要性があると説明。国内経済と製造業は現在困難に直面しているものの、原子力砕氷船を増強していくと強調した。ウクライナ侵攻をめぐる西側の制裁に言及したものとみられる。

 プーチン氏によると、ウラルは来月、ヤクチアは2024年後半に就役予定。

 全長173メートルの両船は、北極圏の厳しい気候に耐えられるよう設計され、厚さ2.8メートルの氷を割りながら航行できる。ロシアが開発を進める北極海航路(Northern Sea Route)は、従来のスエズ運河(Suez Canal)経由の航路と比べ、アジアまでの輸送期間を最大で15日短縮できる。(c)AFP