【11月24日 Xinhua News】2022年上半期(1~6月)における世界の新エネルギー車(NEV)販売台数は、前年同期比66・3%増の422万台で、うち中国の販売台数は前年同期比2・2倍の260万台となり、全体の6割以上を占めた。

 中国汽車工業協会(CAAM)がこのほど発表した1~10月の中国新エネ車輸出台数は96・7%増の49万9千台だった。中国の新エネ車生産・販売台数は複数年連続で世界トップとなり、すでに全面的な市場化拡大期を迎えている。

 中国の主要港では今年、電気自動車と関連製品の輸出が拡大している。1~9月の天津市の電気自動車輸出額は前年同期比7・7倍、浙江省(Zhejiang)寧波口岸(通関地)からの電気自動車輸出額は13・3倍、上海市の電気自動車・リチウムイオン電池・太陽電池の合計輸出額は2・4倍となった。

 欧州市場は中国国産電気自動車の主な新規輸出先となった。税関総署の統計によると、上半期の新エネ車輸出では西欧市場向けが34%を占め、ベルギーが中国から新エネ車を最も多く輸入した国となった。

 商務部国際貿易経済合作研究院の白明(Bai Ming)研究員は、半導体不足や原材料の値上がりなどが世界の自動車メーカーを圧迫する中、中国の電気自動車産業は国内の強じんな産業チェーン・サプライチェーンや、先進的なスマート・コネクテッド技術などを強みとして、世界の新エネ車産業チェーンで重要な地位を占め、中国の貿易をけん引する新たな産業になったとの見方を示した。(c)Xinhua News/AFPBB News