【11月24日 AFP】インドネシア・ジャワ(Java)島での地震発生から2日後の23日、現地では被災者が食料や水の不足を訴えている他、大雨と余震により救助活動が妨げられている。死者は少なくとも271人に上り、多数が子どもだった。

 西ジャワ(West Java)州チアンジュール(Cianjur)近郊の村に住むムスタファさん(23)はAFPに対し、「いくぶん物資は届いたが、十分ではない。米、インスタントラーメン、ミネラルウオーターを手に入れたが、足りない」と訴えた。別の村では、被災した家の窓やテントの前に「助けが必要!」とのメッセージが掲げられていた。

 23日にはマグニチュード(M)3.9の余震が発生。AFPの記者によると、避難所ではパニックになった人々が屋外に避難した。余震は同日夕までに171回観測された。

 国家防災庁(BNPB)によると、地震により6万1000人以上が避難し、約2000人が負傷、40人が行方不明になっている。死者の約3分の1は子どもとされるが、具体的な人数は公表されていない。

 チアンジュール周辺の村々では2万2000棟以上の家屋が倒壊。大雨により救助活動が妨げられている。また当局は、今後数週間にわたり予想される雨で二次災害が発生する恐れがあるとして、地震により起きた土砂崩れの土砂やがれきを撤去する必要があると警告している。(c)AFP/Dessy Sagita with Gemma Cahya in Jakarta