【11月23日 AFP】(更新)サッカーW杯カタール大会(2022 World Cup)は23日、グループEの試合が行われ、日本が2-1で優勝4度のドイツから大金星を挙げた。 

 日本は前半にイルカイ・ギュンドアン(Ilkay Guendogan)のPKで先制を許したが、75分に堂安律(Ritsu Doan)の得点で追いつくと、83分に浅野拓磨(Takuma Asano)が決勝の逆転ゴールを挙げた。

 前半終了時には不可能とさえ思えた大逆転劇を演じた日本は、決勝トーナメント進出へ向けて視界良好となった。

 チームを率いる森保一(Hajime Moriyasu)監督は試合後、「選手、スタッフが一丸となっていい準備をして、粘り強く戦ったことが勝利につながったと思う」と振り返り、「ドーハに多くの日本人のサポーターが駆けつけてくれて、われわれの後押しをしてくれた」と感謝。「一喜一憂しすぎず、反省して、次の試合に向けて勝利を目指して戦いたい」と前を見据えた。

 一方、試合前の写真撮影で口をふさぐポーズをし、国際サッカー連盟(FIFA)が虹色のキャプテンマークの使用を禁止したことに対して抗議したドイツは、前半は試合を支配したものの、チャンスをものにできなかったつけを払う結果となった。

 王者として臨みながらグループステージ敗退に終わった前回ロシア大会(2018 World Cup)の悲劇を繰り返してはならないという、大きな重圧の中で今大会を迎えたドイツ。この日は先制後に突き放すチャンスを何度もつくったが、そこを日本に耐えられると、くしくもドイツ・ブンデスリーガ1部でプレーする交代出場の堂安と浅野の二人にやられた。

 ギュンドアンは「日本に簡単にやらせすぎた。W杯であれより簡単に決められたゴールがあっただろうか」と話し、「起きてはいけないことだった」と嘆いた。トーマス・ミュラー(Thomas Muller)も独放送局Magenta Sportで、「自分たちが負けてここに立っているのはばかげている」と悔しがった。

 これで再び早期敗退の危機にさらされたドイツは、この後スペイン、コスタリカと対戦する。(c)AFP