【11月23日 AFP】インドネシア西ジャワ(West Java)州チアンジュール(Cianjur)で21日、アプリザル・ムルヤディさん(14)はイスラム教の寄宿学校でいつも通りの朝を迎えた。

 しかし、その数時間後に地震が発生。建物が倒壊し、土砂災害も起こり、これまでに268人の死亡が確認されている。

 ムルヤディさんがいた部屋が崩れ、両足がコンクリートに挟まれてしまった。

 ムルヤディさんをがれきから引っ張り出してくれたのは、12歳の友人ムハマド・ズルフィカルさんだった。ムハマドさんはムルヤディさんを助けると、別の友人の助けに向かったが、屋根が崩落し、生き埋めになった。

「脚と背中をけがをしていたから、助けに行けなかった」と損壊した学校の前でムルヤディさんは語った。ムハマドさんは自分が動けなくなるとムルヤディさんに向かって「逃げて助かって」と言ってくれたという。

「まだ精神的にショックを受けている。何が起きたか考えて眠れない」と言うと、まだ腫れて血がにじむ自分の足首をつかんだ。(c)AFP/Dessy SAGITA