【11月23日 AFP】米中間選挙で決選投票にもつれ込んだジョージア州の連邦上院選で、妊娠中絶反対派の共和党候補ハーシェル・ウォーカー(Herschel Walker)氏に中絶を迫られたとする女性が名乗り出た。

 アメリカンフットボールの元スター選手のウォーカー氏は、民主党現職の黒人牧師ラファエル・ウォーノック(Raphael Warnock)氏との決選投票を来月に控えており、ドナルド・トランプ(Donald Trump)前大統領の支持を受け、中絶反対を選挙戦の柱に据えている。

 ウォーカー氏はこれまで、女性との面識はないと主張してきた。

 女性は22日、ロサンゼルスで開いた記者会見で「あなたはジョージア州の有権者にうそをつくことも含めて、上院議員になるためなら何でもするつもりなのか」「公衆の面前で私の目を見て、私のことを知らないと言える度胸があるのか?」と非難した。

 女性は1987年11月に既婚者だったウォーカー氏と交際を開始し、1993年4月に妊娠に気付いたと主張している。自分一人で中絶手術を受けに行く途中でためらって引き返したが、ウォーカー氏に車で中絶クリニックへ連れ戻されたという。

 ウォーカー氏をめぐっては先月も別の女性が名乗り出て、2009年に中絶手術を受け、費用をウォーカー氏が負担したと主張した。ウォーカー氏はどちらの疑惑も否定している。(c)AFP