【11月23日 AFP】ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー(Volodymyr Zelensky)大統領は22日、ロシアは電力施設などのエネルギーインフラを攻撃することで冬の寒さを「大量破壊兵器」として利用しようとしていると述べた。

 ゼレンスキー氏はフランスの地方自治体首長会議でビデオ演説。「ロシアはこの冬の寒さを大量破壊兵器に変えようとしている」「冬を乗り切り、ロシアに寒さを恐怖と服従の手段にさせないためには多くのものが必要だ」として、発電機や医療品の提供、地雷除去作業への支援を要請した。

 ロシア軍はこのところエネルギーインフラを狙って攻撃しており、寒さが募る中、ウクライナ全土で数百万世帯が電気を使用できない状態になっている。

 世界保健機関(WHO)のハンス・クルーゲ(Hans Kluge)欧州地域事務局長は21日、記者団に対し「今冬は生き残りを懸けた冬になるだろう」「数百万人の生死に関わることになる」と懸念を表明した。(c)AFP