【11月23日 AFP】ウクライナ保安局(SBU)は22日、ロシア情報機関との関係が疑われるとして、首都キーウにある歴史的な修道院を家宅捜索したと発表した。

 捜索を受けたのは、11世紀に建立され、国連教育科学文化機関(ユネスコ、UNESCO)の世界遺産(World Heritage)に登録されているキーウ洞窟大修道院(Kyiv Pechersk Lavra)。ウクライナ正教会(モスクワ総主教庁系)に属しているが、同正教会はロシアによるウクライナ侵攻が始まった後、ロシアとの関係を断っていた。

 今回の捜索の意図についてSBUは、大修道院が「ロシア世界」の中心地となったり、「破壊工作・情報組織」の潜伏先や武器の保管場所として使われたりするのを防ぐことだと説明している。

 ロシア大統領府は、ウクライナがロシア正教会に対して進めてきた「戦争」の一環だとして、家宅捜索を非難。ロシア正教会も、ウクライナの信者に対する「脅迫行為」だと批判した。(c)AFP