【12月3日 Xinhua News】中国四川省(Sichuan)成都市(Chengdu)に住む「95後(1995~99年生まれ)」世代の女性、張要紅(Zhang Yaohong)さんは、自身のリソースを集めて「出張調理」のチームを立ち上げた。現在、メンバーは42人、そのほとんどが料理好きの「90後(1990年代生まれ)」世代だ。

 張さんは自分のチームについて、従来の意味での家事代行やケータリングとは違うと感じている。「私たちはソーシャルメディアを使って集客し、顧客と兼業メンバーの時間の融通を利かせることができる。時間が決められた家事代行サービスとも、比較的高級な位置付けのケータリングとも異なっている」と説明した。

 張さんのチームは現在、成都だけでサービスを提供している。利用者は3時間前までに注文し、要望を伝えてメニューを決定する。現在用意しているのはファミリーセットで、4品までの「セット1」が88元(1元=約20円)、6品までの「セット2」が128元。厨房周りの片付けにも対応し、食事前が10元、食後が20元となっている。他にパーティーセットもあり、価格は応相談という。

 張さんによると、調理はチームメンバーの趣味であり、今のところ「出張調理」でお金を稼ごうとは考えていないという。張さんは「メンバーは皆、本業を持っているため、価格は低めに設定している。出張調理は自分たちの好きなことをしているだけで、顧客とはお互い尊重し合える関係でいたい」と語った。

 チームは10月16日、調理と業務に関する研修を行った。内容は出張調理の手順や安全面の注意事項、盛りつけ方法、写真撮影指導など多岐にわたった。チームは設立から2カ月で計300件以上の注文を受けた。

 ソーシャルメディア・プラットフォームで「出張調理」を検索すると、北京や上海、広州(Guangzhou)、合肥(Hefei)、南寧(Nanning)などでも「出張調理、請け負います」と投稿する個人のユーザーを見つけることができる。合肥の「90後」世代の女性「藍天」さんもその一人で、これまでに40件の注文を受け、約3千元の収入を得たという。(c)Xinhua News/AFPBB News