【11月23日 AFP】ポップアートの巨匠アンディ・ウォーホル(Andy Warhol)の初期作品2点が今月15日、米ニューヨークでフィリップス(Phillips)の競売に掛けられ、自画像「Nosepicker 1: Why Pick on Me(鼻をほじる人1:なんで俺)」が手数料込みで49万1400ドル(約6900万円)、「Living Room(居間)」が31万5000ドル(約4400万円)で落札された。

 出品したのはウォーホルの兄の息子で、イラストレーターのジェームズ・ウォーホラ(James Warhola)氏(67)。ウォーホルは本名から「a」を取った名前を使用していた。

 作品はいずれも、ウォーホルが20歳の美術学生だった1948年に故郷ペンシルベニア州ピッツバーグ(Pittsburgh)で描いたもの。

 今回の落札額は、ウォーホルの他の作品のものを大幅に下回った。マリリン・モンロー(Marilyn Monroe)の肖像画は5月、1億9500万ドル(現在のレートで約270億円)超で落札されている。

 ウォーホラ氏は、今回は初期の作品で、ウォーホルはシルクスクリーンが有名だったと指摘。「これらの作品を世の中に送り出すことができてうれしい」と語った。このほかに8作品を所有しており、出品を続けると述べた。

 映像は10日撮影。(c)AFP