【11月22日 AFP】トルコのレジェプ・タイップ・エルドアン(Recep Tayyip Erdogan)大統領は21日、先にシリアおよびイラクへの空爆を実施したのに続き、シリアでの地上作戦も辞さないと警告した。

 エルドアン氏は、サッカーW杯カタール大会(2022 World Cup)の開会式に出席後、帰国便の機内で記者団に対し、今回の作戦は空爆に限らないとし、「わが国の領土で治安を乱す者には代償を払わせる」と語った。

 トルコは、13日にイスタンブールで起きた爆発で6人が死亡したことについて、反政府武装組織「クルド労働者党(PKK)」の犯行だと非難。報復のため19日夜から20日にかけてシリアとイラク北部で複数の町を空爆した。

 英国を拠点とするNGO「シリア人権監視団(Syrian Observatory for Human Rights)」によると、この空爆で少なくとも37人が死亡、70人が負傷した。

 トルコは、標的にしたクルド人の拠点はトルコ国内で「テロ」攻撃を行うために使用されていたと主張している。

 一方、トルコ政府高官によると、21日にはシリア側からロケット弾が発射され、トルコの国境近くの町カルカミス(Karkamis)で子ども1人を含め少なくとも2人が死亡した。(c)AFP