【11月22日 AFP】世界保健機関(WHO)は21日、パンデミック(世界的な大流行)や感染の集団発生を引き起こす危険性があり、優先的に監視すべき病原体の新たなリストを作成すると発表した。

 同リストは2017年に初めて作成され、世界各国でのワクチンや検査、治療法などの研究開発と投資の指針となっている。現在のリストには、新型コロナウイルス感染症、エボラ出血熱、マールブルグ病、ラッサ熱、中東呼吸器症候群(MERS)、重症急性呼吸器症候群(SARS)、ニパウイルス感染症、ジカウイルス感染症などに加え、未知の病原体を示す「疾病X」が含まれている。

 WHOは18日、同リストの更新に向けた作業を開始。300人以上の科学者が集められ、25以上のウイルスとバクテリアや「疾病X」について検討する予定だ。新たなリストは、来年4月までに公表される予定。(c)AFP/ Robin MILLARD