【11月21日 AFP】(更新)中央アジア・カザフスタンで20日、カシムジョマルト・トカエフ(Kassym-Jomart Tokayev)大統領(69)の任期満了に伴う大統領選の投票が行われた。速報値によると、トカエフ氏が81.31%を獲得し、事前の予想通り再選が確実な情勢となっている。

 また、3件の出口調査によると、トカエフ氏は82.2~85.5%を獲得。他に有力な候補はおらず、次点候補の得票率は5.2%にとどまっている。選挙委員会によれば、有権者は約1200万人で、投票率は69%だった。

 カザフでは今年1月、高騰する生活費に抗議する大規模デモが発生。238人が死亡した。トカエフ氏は指導者としてカリスマ性に欠けるとみられていたが、デモ取り締まりでは警察にデモ隊の「射殺」許可を出すなど、冷酷な面を見せた。

 AFP記者は20日、最大都市アルマトイ(Almaty)で、自由・公正な選挙を訴えていたデモ参加者15人が警察に拘束されるのを目撃した。内務省報道官はAFPに対し、事実と認めた。(c)AFP/Bruno Kalouaz with Vyacheslav Oseledko in Astana