【11月21日 AFP】サッカーW杯カタール大会(2022 World Cup)は20日、開幕を迎え、グループAではエネル・バレンシア(Enner Valencia)の2得点でエクアドルが2-0でカタールに勝利。開催国が開幕戦で敗れるのは大会史上初となった。

 6万人収容のアルベイト・スタジアム(Al Bayt Stadium)で観客の大半の後押しを受けたアジア王者カタールだったが、華々しい開会式のセレモニーに続くパフォーマンスを見せることはできなかった。

 バレンシアのヘディングが決まってホームのファンを沈黙させ、これ以上ないスタートを切ったかに思われたエクアドルだったが、ビルドアップの段階でオフサイドがあったとして、得点はビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)判定によって取り消された。

 しかし16分にPKで均衡を破ったバレンシアは、31分にも加点してエクアドルが2点をリードした。カタールは後半に立ち直りの兆しを見せたものの、気落ちした雰囲気の中で数千人のファンが90分を待たずして早々に席を立った。

 フェリックス・サンチェス(Felix Sanchez)監督が率いるカタールは、2010年大会(2010 World Cup)の南アフリカに続いて史上2か国目となる開催国の1次ラウンド敗退を回避するためには、25日のセネガル戦で確かな結果が必要となる。(c)AFP/Jed Court