【11月23日 Xinhua News】中国浙江省と静岡県の友好提携40周年を記念した特別展「唐詩の道中日芸術家作品特別展~青山行不尽3~」がこのほど、杭州市の中心部にある浙江展覧館で開幕した。

 浙江省と静岡県には、深い文化交流の歴史がある。静岡県は日本の有名な茶の産地で、日本の茶道の起源は杭州の径山(きんざん)にあるとされている。浙江省天台山の唐代の詩僧、寒山(かんざん)と拾得(じっとく)も日本に大きな影響を残した。「浙東唐詩の道」には李白(り・はく)、杜甫(と・ほ)、白居易(はく・きょい)、孟浩然(もう・こうねん)など400人以上の唐代の詩人が訪れ、日本の遣唐使もここを経由した。日本の高僧、最澄はかつて遣唐使と共に中国を訪れ、浙東唐詩の道の終点である天台山で学び、帰国後、日本天台宗を創始した。

 特別展は、浙江省文史研究館と中国美術学院などが共催するシリーズ展。三つのテーマに分かれ、中国と日本の芸術家70人以上が両国共通の文化をテーマに創作した作品200点余りを展示している。同研究館の王永昌(おう・えいしょう)館長は、特別展の開催で中日両国の人的・文化交流と協力がさらに深まることを期待すると語った。(c)Xinhua News/AFPBB News