イングランドとNZはドロー、ジョージアは金星 ラグビー
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【11月20日 AFP】ラグビーテストマッチが19日、各地で行われ、イングランドはニュージーランドと劇的な25-25の引き分けに持ち込んだ。交代出場のウィル・スチュアート(Will Stuart)が終盤に2トライを決めた。
オールブラックス(All Blacks、ニュージーランド代表の愛称)は試合開始からの8分でダルトン・パパリイ(Dalton Papalii)とコディー・テイラー(Codie Taylor)がトライを決めてイングランドの出鼻をくじき、前半の間に2回にわたって14点差をつけた。
さらに49分には、リコ・イオアネ(Rieko Ioane)の見事なトライで22-6としたが、イングランドも終盤にスミスが2トライを決め、さらにコンバージョンも決まって同点に追いついた。この顔合わせのドローは、1997年の26-26に続き、43回の対戦で2回目となった。
ジョージアは13-12でウェールズ相手に金星を挙げた。チームは交代出場のルカ・マトカバ(Luka Matkava)が残り3分でペナルティーゴール(PG)を決め、前半の9点差をひっくり返して劇的な逆転勝利。両チームは来年のW杯フランス大会(Rugby World Cup 2023)でも同じ組に入っており、絶好のリハーサルになった。
W杯王者の南アフリカは63-21でイタリアに大勝し、秋のテストマッチシリーズ初勝利を挙げた。
前週のオーストラリア戦で歴史的な勝利を収めたイタリアは、13-18と食らいついて前半を終える想定以上の奮闘を見せたが、南アフリカは後半立て続けに3トライを奪って突き放し、最終的には計9トライを決めて圧勝。2016年のショッキングな敗戦の二の舞いを避けた。
アイルランドは13-10でオーストラリアに勝利した。ミスの多い展開の中で、出場停止明けのバンディー・アキ(Bundee Aki)が終盤にトライを決めると、その後に同点に追いつかれたが、最後はロス・バーン(Ross Byrne)が勝ち越しのPGを決めた。チームはこれでホーム連勝を最多記録に並ぶ12試合に伸ばしている。
対するオーストラリアは、直近のフランス戦とイタリア戦をいずれも1点差で落としており、これで秋のテストマッチシリーズは僅差での3連敗となっている。
スコットランドはダーシー・グラハム(Darcy Graham)が3トライを決めるなどし、アルゼンチンとの荒れ気味の試合を52-29で制した。
アルゼンチンは8-7でリードしていた前半20分過ぎ、マルコス・クレメル(Marcos Kremer)がレッドカードを受けたことをきっかけに崩れ、後半にはさらに3枚のイエローカードをもらうなど規律の乱れが目立った。一方のスコットランドも後半に2人がシンビンになり、試合途中には両チームの選手の間で乱闘も起こった。(c)AFP